PoE2を進めていると登場する、「ヴァール遺跡」や「アッツィリの神殿」。
巨大な装置や生贄を思わせる施設が並んでいて、
「そもそもヴァールって何?」
「アッツィリとドリヤニは何をしたの?」
「どうしてこんな文明が遺跡になったの?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
実はヴァールは、PoEシリーズの世界を理解するうえでかなり重要な古代文明です。
かつて高度な魔術やジェム技術を発展させながら、女王アッツィリが求めた「永遠の若さ」と、ドリヤニの研究によって破滅へ向かっていった文明として描かれています。
さらにPoE2では、ヴァール文明が滅びたあとの遺跡を見るだけではありません。
文明がまだ栄えていた時代そのものに関わることになるため、ヴァールの歴史を知っているとAct3やアッツィリの神殿の見え方が大きく変わります。
この記事でわかること
- ヴァールとはどんな文明だったのか
- 女王アッツィリとは何者なのか
- ドリヤニが何を研究していたのか
- なぜヴァール文明が滅亡したのか
- PoE2のAct3で何が起きているのか
- ヴァール遺跡とアッツィリの神殿の関係
- PoE1のアッツォアトル神殿とのつながり
※PoEシリーズの物語には、ゲーム内で明確に説明されている事実と、断片的な情報から考察されている部分があります。この記事では、できるだけ両者を分けて紹介しています。
PoE2のヴァール遺跡・ヴァール神殿とは?

まず大まかに言うと、ヴァール遺跡ははるか昔に滅亡したヴァール文明が残した施設です。
ヴァールは、レイクラストに存在していた非常に古い文明のひとつ。
ジェムや魔術だけでなく、魂や生贄まで利用した独自の技術を発展させていました。
ところが、その文明はある出来事を境にほぼ崩壊してしまいます。
その中心にいたのが、
- ヴァールの女王「アッツィリ」
- 女王に仕えた魔術師「ドリヤニ」
の2人です。
そして現在のPoE2では、ヴァール文明の遺跡だけではなく、アッツィリが最も大きな力を持っていた時代の神殿にも足を踏み入れることになります。
公式の「Fate of the Vaal」では、アッツィリが獣の力を利用し、永遠の若さを求めて文明そのものを危険にさらそうとしていたことが説明されています。
つまりヴァール遺跡は、単なる昔のダンジョンではなく、PoE世界で起きた巨大な文明崩壊の跡地なのです。
そもそもヴァールとはどんな文明?
ヴァールは、現在のレイクラストに存在していた非常に古く、高度な文明です。
見た目だけを見ると石造りの神殿や祭壇が多いため、原始的な文明のように感じるかもしれません。
しかし実際には、その技術力はかなり高いものでした。
ジェムや魔術を高度に利用していた
ヴァール文明を語るうえで欠かせないのがジェムです。
PoE世界ではジェムは単なるゲーム上のスキルアイテムではなく、世界の歴史そのものに深く関係しています。
ヴァールは古くからジェムや魔術に関する研究を行い、さまざまな装置や建造物へ利用していました。
後世の文明でもジェム研究は行われていますが、ヴァールはそのはるか以前から同じ領域へ踏み込んでいたことになります。
魂や生贄まで技術に利用していた
ヴァール文明の大きな特徴が、生命や魂を力として利用していたことです。
PoE2のヴァール関連コンテンツでも、モンスターを生贄として装置を起動する仕組みがあります。
これは単なるゲーム上の演出ではありません。
現在の「Fate of the Vaal」では、コラプションによって再び活動を始めた古代ヴァールの装置に対し、影響を受けたモンスターを生贄にして装置へ力を与えるという流れが公式に説明されています。
覚えておきたいポイント
ヴァールでは「魔術」と「機械」が完全に別のものではありません。
ジェム・魂・生贄・魔術的な装置が組み合わさった、PoE世界独特の文明として考えるとわかりやすくなります。
ヴァール最後期の女王「アッツィリ」とは?

ヴァール文明の物語で中心人物となるのが、ヴァールの女王アッツィリです。
PoE1を遊んでいる方なら、ボスとして戦ったことがあるかもしれません。
そしてPoE2でも、アッツィリは再び非常に重要な存在として登場します。
公式でも「Fate of the Vaal」の中心人物として扱われており、コンセプトアートではアッツィリ本人や女王の間なども公開されています。
アッツィリが求めたのは「永遠の若さ」
アッツィリの物語で特に重要なのが、永遠の若さを求めていたことです。
しかも、それは個人的な願いだけでは終わりませんでした。
公式の説明では、
アッツィリは「獣」の力を利用し、永遠の若さを手に入れるために、自分たちの文明そのものを危険にさらそうとしていた
とされています。
つまり、ヴァール文明が破滅へ向かっていく背景には、女王自身の願いがあったわけです。
アッツィリはただの悪い女王だった?
ここは少し注意が必要です。
「アッツィリが全部悪かった」と一言で終わらせてしまうと、ヴァールの物語はかなり単純になってしまいます。
アッツィリが危険な研究を求めていたことは確かですが、その実現に大きく関わった人物がいました。
それが、ドリヤニです。
ドリヤニとは何者?アッツィリに仕えた天才魔術師

PoE2のAct3をプレイしていると登場するドリヤニ。
初見では「昔の偉い魔術師なのかな?」くらいに感じるかもしれません。
しかし、ヴァールの歴史を知るとかなり重要な人物であることがわかります。
ドリヤニはアッツィリの時代に活躍した魔術師で、ヴァールの高度な研究を象徴する存在です。
アッツィリの望みを実現するために研究を進めた
アッツィリが求めていたのは永遠の若さ。
その願いを実現するため、ヴァールでは危険な領域まで研究が進められていきます。
ここで重要になるのが、PoEシリーズで何度も登場する「獣」です。
現在の公式説明でも、アッツィリが獣の力を利用しようとしていたことが明言されています。
そのため、
↓
永遠の若さを手に入れたい
↓
ドリヤニたちによる研究
↓
ジェム・魂・獣の力などへ踏み込んでいく
↓
文明全体を巻き込む危険な状態へ
という流れで考えると、かなりわかりやすくなります。
ただし、「ヴァール文明を滅ぼすこと自体がドリヤニの目的だった」と断定できるわけではありません。
結果として大惨事につながったことと、最初から滅亡を望んでいたことは別です。
ヴァール文明はなぜ滅亡した?

ヴァール文明は永遠には続きませんでした。
アッツィリの時代に行われた危険な研究と、獣の力を巡る出来事の末に、大きな破局を迎えます。
これがヴァール文明の歴史を考えるうえで最も重要な出来事です。
文明そのものを賭けた研究になっていた
アッツィリが求めていたのは、自分自身の永遠の若さでした。
ところが、そのために利用しようとした力はあまりにも大きなものでした。
「Fate of the Vaal」の公式説明でも、アッツィリについて文明全体を危険にさらそうとしていると表現されています。
個人の不老を実現するための小さな儀式ではなく、ヴァールという国そのものの運命に関わる規模だったことがわかります。
その結果、ヴァール文明は歴史から消えていく
最終的にヴァールは、かつての繁栄を失います。
後世に残されたのは、巨大な遺跡や装置、神殿、そしてコラプションにまつわるさまざまな痕跡です。
だからこそPoEの世界には、いたるところに「ヴァール」と名の付いた遺物や施設が残っています。
簡単にまとめると
アッツィリが永遠の若さを求める
↓
ドリヤニらが高度な研究を進める
↓
獣の力にまで手を伸ばす
↓
ヴァール文明全体を巻き込む破局へ
なお、ヴァール滅亡時に起きた出来事の細部については、PoEシリーズ内でも断片的に語られています。
「この瞬間にこれをしたから、これだけで文明が滅亡した」と単純に言い切れる物語ではない点には注意しましょう。
PoE2のAct3では滅亡前のヴァール文明へ向かう

PoE2のAct3で特に面白いのが、ヴァール遺跡を見て終わりではないところです。
物語を進めると、プレイヤーはヴァール文明がまだ存在していた時代へ関わっていきます。
そのため、最初は朽ち果てた遺跡として見ていた場所とはまったく違う光景が登場します。
ドリヤニ本人が登場する理由もここにある
ドリヤニは、もともとは遠い昔の人物です。
それなのにPoE2では、プレイヤーが直接出会い、会話し、戦うことになります。
つまりAct3後半は、単に
「昔のヴァール人について調査している」
のではなく、
「歴史上のヴァール文明そのものへプレイヤーが入り込んでいる」
という非常に大きな出来事なのです。
公式情報でも、Act3でドリヤニと出会うことは現在のPoE2ストーリーの前提として扱われています。
ヴァールの街が生きているのはなぜ?
Act3を進めていて、
「さっきまで遺跡だったのに、どうして普通にヴァール人がいるの?」
と戸惑った方もいるかもしれません。
これは違う場所へ移動しただけではなく、過去のヴァール文明へ到達しているためです。
この仕組みを理解すると、Act3後半のストーリーがかなりわかりやすくなります。
PoE2のヴァール遺跡は何のためにある?

PoE2では、ヴァール遺跡をエンドゲームコンテンツとしても探索できます。
現在の仕様では、「Fate of the Vaal」が本編へ組み込まれており、Act3にある古代ビーコンからヴァール遺跡へ向かえるようになっています。
古代ビーコンを起動してヴァール遺跡へ向かう
現在のPoE2では、Act3で6基の古代ビーコンと出会います。
ビーコンを活性化すると「Energised Crystals」を入手でき、それを利用してヴァール遺跡へのポータルを開く仕組みです。
さらにインタールードでも別の6基の古代ビーコンが登場します。
ここでも、
「昔の文明の装置が現在になって再び動き出している」
というヴァールらしい雰囲気が強く表現されています。
なぜ今になってヴァールの装置が動いているの?
これについては公式から理由が示されています。
コラプションが再びレイクラストへ戻ってきたことで、長い間停止していたヴァールの建造物が再び活動を始めたためです。
そして、その周囲にいる生物にも影響を与えています。
プレイヤーが影響を受けたモンスターを倒して装置へ力を与えるという流れも、この設定につながっています。
アッツィリの神殿とは?

ヴァール遺跡をさらに進んだ先に関係してくるのが、アッツィリの神殿です。
現在のPoE2では、アトラス上にあるリラ・ヴァールという都市でアッツィリの神殿を見つけることができます。
アッツィリが最も力を持っていた時代の神殿
この神殿で重要なのは、単なる廃墟として描かれているわけではないところです。
公式では、
「ヴァール帝国の首都にあり、女王が最も大きな力を持っていた時代の豪華な神殿」
として紹介されています。
つまり、神殿の豪華な宝物庫や巨大な建築物にはきちんと理由があります。
あれは滅びかけたヴァールではなく、繁栄の頂点にあったヴァール文明の姿なのです。
神殿の部屋を組み替えられる理由
アッツィリの神殿では、さまざまな部屋を追加したり、隣接させたりしながら神殿を作っていきます。
部屋同士の組み合わせによって強化され、より難しくなる代わりに報酬も良くなります。
現在はアトラスパッシブによってTier4まで部屋を強化できるようになっています。
ゲームとしては報酬を狙うコンテンツですが、物語として見ると、失われたヴァールの巨大な神殿へ少しずつ道を伸ばしていくような構造になっています。
PoE1のアッツォアトル神殿との関係は?

PoE1を遊んでいる方なら、ここで「アッツォアトル神殿に似ている」と感じたかもしれません。
アッツォアトル神殿もヴァール文明に関係する古代神殿です。
PoE1ではアルヴァとともに過去へ干渉し、どの建築家を残すのかによって、現在に出現する神殿の部屋が変化します。
つまりPoEシリーズでは以前から、
「ヴァール文明」+「時間への干渉」+「神殿を変化させる」
という組み合わせが描かれていました。
PoE2のアッツィリの神殿にも、こうしたヴァール文明と時間を巡るテーマが引き継がれています。
アッツィリの神殿とアッツォアトル神殿は同じ?
まったく同じ神殿として扱わないほうが安全です。
どちらもヴァール文明やアッツィリの時代と深く関係していますが、PoE2で現在扱われているアッツィリの神殿は、リラ・ヴァールに存在する神殿として公式に説明されています。
そのため、
「PoE1のアッツォアトル神殿が、そのままPoE2のアッツィリ神殿になった」
と断定するのは避けたほうがよいでしょう。
アッツィリはヴァール文明滅亡後どうなった?

ここはPoEシリーズのロアでも、少し不思議な部分です。
ヴァール文明は滅亡したにもかかわらず、アッツィリはPoE1でも実際に登場します。
そしてPoE2の「Fate of the Vaal」では、全盛期のアッツィリと戦うことになります。
PoE2公式サイトでも、アッツィリについて「全盛期の彼女と遭遇する」ことが案内されています。
アッツィリは本当に不老不死になった?
ここについては、簡単に
「はい、不老不死になりました」
と断定しないほうがよいでしょう。
アッツィリが永遠の若さを求めていたことは公式に示されています。
一方で、PoE1で遭遇するアッツィリがどのような状態で存在しているのかまで、単純な肉体的な不老不死として説明できるわけではありません。
注意
「アッツィリは儀式に成功して完全な不老不死になった」といった説明は、公式に確認できる範囲を超えてしまいます。
永遠の若さを求めていたことと、その願いがどのような形で実現したのかは分けて考えたほうが安全です。
ヴァールの歴史を時系列でわかりやすく整理
ここまでの内容を、流れだけ簡単に整理してみましょう。
| 時代 | 出来事 |
|---|---|
| 古代 | ヴァール文明が高度な魔術やジェム技術を発展させる |
| アッツィリの時代 | アッツィリがヴァールの女王として大きな権力を持つ |
| 同時期 | ドリヤニらによる高度な研究が進む |
| 滅亡前 | アッツィリが永遠の若さを求め、獣の力を利用しようとする |
| その後 | ヴァール文明が破局を迎え、各地に遺跡が残る |
| PoE2 Act3 | プレイヤーが古代ヴァールの時代へ関わり、ドリヤニと出会う |
| 現在のPoE2 | 再び動き始めたヴァール装置から遺跡へ入り、リラ・ヴァールのアッツィリ神殿へ向かう |
こうして見ると、現在探索しているヴァール遺跡が、かなり長い歴史の先に存在していることがわかります。
ヴァール遺跡・ヴァール神殿についてよくある疑問
ヴァールとは人の名前?
いいえ。
ヴァールは古代に存在していた文明・民族を指す名称です。
アッツィリはそのヴァールを支配していた女王です。
アッツィリとドリヤニは同じ時代の人物?
はい。
ドリヤニはアッツィリの時代に活動しており、彼女の望みに関係する研究を行っていた人物です。
ドリヤニがヴァール文明を滅ぼしたの?
ドリヤニだけが単独で文明を滅ぼした、と考えるのは少し違います。
アッツィリが永遠の若さを求め、獣の力を利用しようとしていたことは公式に示されています。
ドリヤニはその時代の研究に深く関わっていますが、ヴァール滅亡を単純に「ドリヤニひとりの犯行」とするのは避けたほうがよいでしょう。
PoE2のAct3は本当に過去?
Act3後半では、プレイヤーが古代ヴァール文明が存在していた時代へ関わる展開になります。
そのため、本来であればはるか昔の人物であるドリヤニ本人とも出会います。
ヴァール遺跡の装置が現在も動くのはなぜ?
公式では、コラプションが戻ってきたことで、長い間死んでいたヴァールの建造物が再び活動を始めたと説明されています。
アッツィリの神殿はどこにある?
現在のPoE2では、アトラスのスタート地点から北東方向にあるリラ・ヴァールでアッツィリの神殿を見つけることができます。
まとめ|ヴァール遺跡を知るとPoE2の物語がもっと面白くなる
ヴァール遺跡やアッツィリの神殿は、ただ報酬を集めるためだけのダンジョンではありません。
その背景には、
- 高度な技術を持っていたヴァール文明
- 永遠の若さを求めた女王アッツィリ
- 高度な研究を行ったドリヤニ
- そしてPoE世界の根幹に関わる獣の力
があります。
そしてヴァールは、その大きな力を利用しようとした結果、繁栄していた文明そのものが破局へ向かっていきました。
現在PoE2で探索しているヴァール遺跡は、その文明が滅びたあとに残された痕跡です。
さらにPoE2では過去のヴァールへ関わり、現在のエンドゲームでは全盛期のアッツィリが存在する神殿へ踏み込んでいきます。
「昔の遺跡を探索しているだけ」と思っていた場所が、実はPoE世界でも最大級の文明崩壊につながった場所だとわかると、ヴァール関連コンテンツの見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。

